活用事例1:
デシケータ(乾燥装置)不調の原因を早期に発見
 

スマート工場化の実施例として、自社内での活用事例をご紹介します。



  • ■概要:
  •  弊社では製造に用いる電子部品の保管方法として防湿のため、デシケータで5%以下にて保管しています。
     今回、デシケータの庫内湿度が不安定になる事象が発生しました。
     原因調査のためワイヤレスエコセンサをデシケータ内に設置して、24時間常時、湿度変化をモニターしました。
     その結果、湿度が不安定な事象は、デシケータの除湿器の不調によることが判明しました。
     今回は、環境モニタリングシステムのデータ履歴確認機能を利用し、
     設備の不安定な状況と原因を発見することができ、早期に対策ができました。

  • ■詳細:
  •  デシケータの除湿運転機能:
  •   弊社で使用しているデシケータは、一定間隔で除湿運転をします。
  •   除湿運転は、湿度設定に応じて乾燥剤の過熱再生を行います。
  •   このとき庫外シャッターが開き、庫内シャッターを閉じて、
  •   乾燥剤に吸着した水分を庫外へ排出します。

  •  不調内容:
  •   庫内シャッターの不調により、除湿運転時にシャッターが閉じず
  •   ヒーターで加熱された空気が庫内に流入し庫内温度と湿度の上昇が起きました。
  •   庫内湿度の確認は、午前・午後の始業前点検でデシケータ付属の湿度表示器にて目視確認していますが、
  •   今回の現象は除湿運転時のみの発生であり、除湿運転実施時間と湿度表示器の確認時間が
  •   一致していなかったため不調の発見ができませんでした。

  •  環境モニタリングシステムの過去データ表示機能:
  •   今回、環境モニタリングシステムの過去データ表示機能(グラフ1)を利用することにより
  •   設備の不調を早期に見つけ、対応することができました。

  •   ※ 湿度5%付近では、センサ精度(標準許容差)が±3%であるため、
  •   デシケータの測定精度を求めることはできませんが、不調であるという判断には使用できました。

  • ■使用機種:
  • ・ワイヤレスエコセンサー(SUC-E210)

  • ※ 測定範囲(湿度) 0~100%(±2.0% 20~80%)
  • ※ 測定範囲(温度) 0~60℃(±0.3℃ 25℃ 結露なきこと)(分解能0.01℃)
  • https://www.ssei.co.jp/product/eco/e210/index.html

  • ・ソフトウェア 環境モニタリングシステム
  •   https://www.ssei.co.jp/product/eco/monitoring/index.html

  • ■環境モニタリングシステム活用の効果:
  • 生産環境を24時間モニタリングし、トレンド分析した結果、設備の不調を発見。原因を早期に究明
  • 履歴データの集計・分析(グラフ化、csv)
  • ワイヤレスのため、後付けで設置。配線工事等の付帯作業が不要だった。

  • グラフ1 シャッター不調時のデシケータ庫内温湿度履歴 グラフ2 通常運転時のデシケータ庫内温湿度履歴












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