杉原エス・イー・アイ株式会社は、自社で開発・販売している「環境モニタリングシステム」(以下、本システム)を自社2工場に導入しました。
本システムは無線センサーネットワーク(*1)を活用して、2工場間の環境データを社内のどこからでもリアルタイムに確認できます。
本システムの導入により、以下を可能にしました。
・温度/湿度/照度/気圧/CO2濃度/ほこり(クリーン度)をリアルタイム(一覧表示/マップ表示/グラフ表示)で確認できます。
(環境データは各センサーから、無線(2.4GHz帯)でデータを転送しているため配線は不要で設置が容易です)
・環境データには規格値を設定し、そこから外れた場合、管理責任者へメールが送付され迅速な対応を促せます。
・無線で伝送されたデータはサーバに保存され、過去データの閲覧(一覧化/グラフ化)も可能です。
また、インダストリー4.0によるスマートファクトリー化が提唱され
経済産業省によるスマートファクトリーロードマップでは、スマート化のレベルを以下に分類しています。
レベル1:データの収集・蓄積
レベル2:データによる分析・予測
レベル3:データによる制御最適化
杉原エス・イー・アイでは、本システム導入により、生産工程の環境管理や作業空間、オフィス空間の環境状態を
可視化することで、スマートファクトリー化のレベル2までの対応を想定しています。
また昨今、建物(オフィス/工場など)内の環境管理が注目されています。国際的な認証制度として
WELL認証(ビルやオフィスなどの空間を人の健康の視点で評価・認証)や
LEED認証(建物の環境性能に焦点を当てたなどの環境管理)が注目を集めています。
「環境モニタリングシステム」では、これらの認証取得に向けた基礎データの収集が可能となります。
*1 IEEE802.15.4準拠2.4GHz帯無線通信